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そし
そして旗がするするとポールを上っていく。
「さざれ石のお――」というあたりで旗はポールのまん中あたり、「まあで――」というところで頂上にのぼりつめる。
そして二人は背筋をしゃんとのばして(気をつけ)の姿勢をとり、国旗をまっすぐに見あげる。
空が晴れてうまく風が吹いていれば、これはなかなかの光景である。
夕方の国旗降下も儀式としてはだいたい同じような様式でとりおこなわれる。
ただし順序は朝とはまったく逆になる。旗はするすると降り、桐の箱の中に収まる。夜には国旗は翻らない。
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